ペンネーム:なかね
年齢:37歳
学歴:四大卒
性別:男性
勤続年数:勤続四年
年収:350万です。
月休日6日、残業時間は100時間~200時間。福利厚生は無し。
調理師をやっております。現在の職場では、月休日6日。残業時間は少ない月でも100時間、多い月では200時間を超えます。福利厚生はほとんどないようなレベルです。
労働環境は良くないですが、働いている時は楽しいと感じることが多くあります。
基本的に客商売ですので、お客様が料理に満足して頂けた時、サービスに感謝して頂けた時は非常に満ち足りた気持ちになります。
それだけでなく、オーダーがきて料理を作る、作る順序や手順を考えて手際よく…という作業自体が、まあいうなればゲームの様な楽しさがあります。
また、それは1日の作業全体に関しても同じ様に感じます。
さらに飲食業の場合、狭い場所に長時間同じメンバーでいることになりますので、気の合う同士が揃うとまるで遊んでいる様な(良い意味でです…)感覚で働けます。
調理師は独立するのが前提になっているので若いうちは給料が安い。勉強のためにいくつもの店を渡り歩く
現在の職場は、そのジャンルでは結構知られた有名店ですので、次にそこで働く予定だと周囲に告げた時には、比較的に好意的な声を掛けられました。
その時の私の気持ちですが、まあ悪い気持ちではなかったはずですが、特別思い出すような事はありません。
なぜかというと、調理師が勤務先を変える事はよくあるからです。
特に20代30代まではさんね程度で転籍するのが普通のやり方です。
飲食業は労働環境が悪く、といいますか平たく言えば給料が低いため、将来的な独立を考えている人が殆どです。
よって若いうちは勉強のためにいくつもの店を渡り歩く、というのが定石になっています。
有名店でも空きがあれば結構簡単に入社できます。
というわけで、一回一回の転籍は記憶に残りづらいのです。
調理師の労働環境は悪い。慢性症状(腰痛、腱鞘炎など)、アレルギーの症状がでる人も多い
まず、時間拘束が異常に長い事です。
12時間以上は当たり前、むしろホワイトな部類で、それ以上という話はいくらでもあります。
休日も平均よりかなり少ないでしょうし、極端な話「休めない」なんて事もよく聞きます。
そして、それを受け容れてしまっている私達労働者サイドの「奴隷根性」も個人的には我慢出来ないポイントです。
また、仕事自体肉体労働なので、慢性症状(腰痛、腱鞘炎など)や、アレルギーの症状がでる人も多く、そこも辛い点です。
理想と180度違う状況にかなり打ちのめされました
就職前の良いイメージというのは、大体がドラマや漫画などによって形づくられたものだと思います。
私もそうでした。調理師の世界をドラマチックに描いた作品は多く、その一つに憧れてこの世界に入りました。
具体的にいうと、職場全体で一つになって目標に向かって頑張るという様な、人間関係に憧れたのです。
確かにそれは飲食業ならではの要素で、もちろん有るのですが、針が逆に振れた場合、毎日ギッスギスした空気が漂う狭い空間に長時間拘束されて休みもろくにない。という地獄に早変わりです。
これは実際に経験してみると字面以上に強烈な辛さです。
当然ですがそんな場面を扱うドラマや漫画はありませんので、理想と180度違う状況にかなり打ちのめされました。
将来の展望をしっかりと持つ事と人脈作りも重要
第一に将来の展望をしっかりと持つ事です。
有名店の料理長になる、ホテルの世界でトップを取る、自分の店を持つ、テレビに出る様な料理評論家になる、何でも良いですが、目標の為に一つ一つ積み上げて行かないと、ずっとフリーターしているのと同じです。
ここで積み上げて行くべきは料理の腕ではありません。
余程の天才でもない限り、料理の腕というものには思うより価値がないのです。
それより人脈作りが大切だと私は思います。何を目指すにしても必要なのは人脈です。
料理の腕は毎日きちんと仕事をしていれば身につきますが、人脈作りは目的がないとなかなか出来ません。
始めに書いた将来の展望はその為に必要なものです。
30近くなって自分のことだけではダメになる時期、結婚を考える相手と出会ったり、親の老後のことを考え出す時期になると、人脈無しでは本当に困った事になりますよ。
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