就労継続支援b型の作業内容、勤務時間、福利厚生、年収は?現役の事務員に聞いてみた体験談

ペンネーム:もちんな
年齢:50才です。
学歴:4年制大学
性別:女性
勤続年数:3年と1ヶ月
年収:120000円

就労継続支援B型の事務所でパソコン業務。在宅勤務のため給料は1日500円。残業、福利厚生なし

障害者のための「就労継続支援B型」の事務所にて、パソコンでの業務を中心に働いています。
私は、在宅勤務なので、1日500円です。
1週間に1日は事務所に出勤しないといけないのですが、事務所に出勤する時は時給200円です。

土・日・祝はお休みです。
勤務時間は、10時から16時です。
残業はありません。
福利厚生もありません。

私は、足の悪い障害者なので、パソコンでの業務は自分に向いているので、やり甲斐を感じています。
障害者向きの、いろんなところで働いてきましたが、今の事務所が一番良いと思い、続けて働いていこうと思っています。
事務所へ出勤する時は、いろんな方々とお話しができるので、それも楽しみです。
私が得意な分野での仕事なので、割と楽しく働かせていただいています。

業務はワード、エクセル、ホームページ作成

自分では、パソコンでどんなことができるのかがわからず、いろいろと迷いもあり、方向性を変えたことも何度かありました。
ホームページを作ることを教えてもらったり、しかし、ホームページを作ることができたとしても、将来性がないと思い、別の道を探していました。
それで、ワードとエクセルの勉強をして、資格を取ろうと思い、ワードの勉強もしていました。
しかし、事務所の所長に「事務所はパソコン教室ではない」と言われ、また考え直し、今している仕事に取り掛かったら、自分にとても合っていて、所長や支援員さん達に私の実力を認めてもらうことができました。
自分でも、こんなにできるとは思っていませんでしたし、得意分野をやっと見つけることができました。
今では、「仕事がつらい」などと思うことは全くありません。
事務長や、支援員さん達は、いずれ私が独立することに、とても協力的に関わっていただいています。

給料が月に1万円。障害者には仕事は無理なんだろうかと挫けそうになることもある

つらいことは、やはり足が悪いので、痛みがあることです。
その為に、週に1日行かなければいけない事務所に行けない時もあります。
そんな時は、やはり「障害者だから、仕事をするなんて、無理なんだろうか」と自信を失いそうになる時もあります。
それと、やはり時給がかなり安いので、身体がしんどい時やつらい時も我慢して働いても、月に1万円もらえればいいところなので、そんな時は「もう辞めたい」と思う時もありました。
しかし、やはりお給料を手渡していただくと「今月も頑張ろう」と思います。

障害をもっている人が働くにはパソコンが使えないとダメ

座ってできる仕事しかできないので、やはり今の時代はパソコンが使えないといけないということは、わかっていました。
しかし、私はずっとMacintoshを使っていて、Windowsのパソコンはほとんど使ったことがありませんでした。
自分ではもっとパソコンを使いこなせると思っていましたが、Windowsのパソコンはさっぱりわからず、とても慌てました。
「ホームページを作る時は、Macintoshのパソコンで制作する」と思い込んでいたのですが、今はWindowsで作ることの方が多いと聞き、自分の考えの古さを実感しました。
それで、プライベートではMacintoshを使っていましたが、早くWindowsに慣れる為に、息子のパソコンを借りて家でも勉強しました。

まずはパソコン業務に慣れることが重要。もっと稼ぎたいなら経験を増やすこと

パソコンでの業務は、例えば、全く人と関わらなくてもできる仕事です。
精神的に人と接することが難しい方でもできるので、お勧めです。
しかし、「もっと上達して、稼ぎたい」と思うならば、やはりいろいろな人と話しをして、経験を積んでいき、自分の中の「引き出し」をたくさん持っていないと、何も文章を書くことができず、5円の仕事しかできないままです。
文章を書くことを、もっと上達させたいならば、アウトプットだけではなく、インプットが必要です。
本を読んだり、人と話したり、とにかく「言葉」をたくさん持っていないと、頭打ちになってしまいます。
しかし、始めは、マウスだけでできる仕事をして、パソコンに慣れる必要があります。
その後、少しづつ、短い文章を書いていって、この仕事を「自分の仕事だ」と思うことができるようになれば、もっと多くの仕事をしていくことができると思います。