オーナーバーテンダーの年収、仕事時間、福利厚生、残業は?勤続年数15年の現役オーナーバーテンダーに体験談を聞いてみた

ペンネーム:レインメーカー
年齢:35才
学歴:高卒
性別:男
勤続年数:修行6年独立後9年で15年
年収:800万

職業はオーナーバーテンダー。休日は年5日。勤務時間は13時間。福利厚生はなし。仕事は楽しい。

オーナーバーテンダー兼料理人 休日は年に5日ほど、大型連休の後に休みを取るようにしています。勤務時間は13時間程度 自営業なので営業時間の延長はしません。
福利厚生も自営業なのでありません。仕事は本当に楽しいです。
修行期間は覚える事がありすぎる仕事なので大変なことも沢山ありました。

例えば専門職なりの専門知識も山のように覚えなければいけないし、お客さんの顔、飲むドリンクの好み、許容できるアルコールの強さ、専門技術の習得、カクテルのレシピや味、お酒の種類やウイスキーやブランデーなどの基本知識と味、お客さんとの会話の仕方などとにかく覚えなければならない事は多岐に渡ります。
そういうものを1つずつ覚え独立した現在はとにかく楽しい!自営業は生きてる感じがするので好きですね。

バーテンダーの転職には賛同してくれた。

普通のサラリーマンからの転職だったのですが、前職が本当に辛く苦しい仕事だったので周りも転職には賛成してくれました。ただ、転職先がバーテンダーだというのには複雑だったと思います。

お客さんが来ない時が辛い。嫌なお客さんの接客はどっと疲れる。

やはり、お客さんが来ない時は辛いです。
私のポリシーとしてどれだけ暇でも絶対に早仕舞いはしないと決めているので、とにかく退屈に潰されそうになります。

現実的にもお客さんが来ないとお金になりませんから死活問題になってきます。
台風や大雪の時ならば時ならば諦めもつきますが普通の日や特に理由が見つからない時の週末に暇だと不安になります。

なんでだろう?どうしてだろう?何をしたらいいのか?なんて事を凄く考えますね。
あとはやはり嫌なお客さんに当たった時は本当にどっと疲れるしいやーな気分になります。
この人はいったい何を考えてこんな事をするのか、こんな事を言うのかな。嫌だな。となる事が多々あります。

そんな時は機械になったつもりで接客するようにしています。

声が大きい客や無理難題を押し付けてくる客もいる。働く前のイメージしていたお客さんとはぜんぜん違った。

私が抱いていたバーはみんながおとなしく大人な雰囲気で静かにお酒を傾け、バーテンダーも多少話す事はあっても基本的には話さないというイメージがあったのですが実際にはそんなこともなく、嫌なお客さんも沢山きます。

声がでかい人も沢山きます。
無理難題を押し付けてくる人も沢山いるし、バーにくる人は大人な人が多いというイメージとは壊れました。
むしろ、普通の飲食店よりも変わったお客さんが多い気がします。それが本当にショックでしたね。

漫画で描かれるバーの世界なんて嘘じゃん!!と思った事をよく覚えています。
特に酒オタクの人達の面倒くささには辟易とします。
マジで面倒で、なんであの酒はあるのにあの酒は置かないの?酒の事知らないんじゃない?とか言われた時には驚愕しましたね。
そんなお前の価値観なんて知らねーよと。

趣味であり仕事だと言える生き方はとても楽しく素晴らしいもの

バーテンダーは覚える事がすごーく沢山ある仕事です。
それ以外の日常会話などをする為の情報も沢山いる仕事です。
嫌なお客さんとも遭遇しやすい業種ではあるけれど、やりがいも沢山あります。

自分が頑張って勉強した知識や技術は必ずお客さんの笑顔につながります。
きちんと仕事を頑張ればお金だって結構稼げます。

趣味と仕事は対義語ではありません。
趣味であり仕事だと言える生き方はとても楽しく素晴らしいものだし、人生に彩りと張りを与えてくれます。
バーテンダーはそれができます。

もし、不安があって踏み込むのをためらってしまっていたりするのなら、一度踏み込んでみてください。
楽しい日々がきっと待っています。知り合いの輪も増えますし、楽しいですよ。