保育士の年収、仕事内容、福利厚生、残業は?勤続年数15年の現役女性保育士に体験談を聞いてみた

ペンネーム:Hさん
年齢:36歳
学歴:短期大学卒業
性別:女性
勤続年数:15年
年収:250万

月曜から金曜までの勤務。勤務時間は8:30〜17:15。残業はほぼ毎日。

保育士をしていて、月曜から金曜までの勤務です。
月に1〜2回程度、土曜日も出勤しています。勤務時間は8:30〜17:15までで、早番や延長保育当番などが順番に回ってきます。

早い時で7:00に出勤することもあります。残業はほぼ毎日です。
子供達と一緒にいる間は書類やお便り書きなどは一切できないため、それらの仕事は夕方になり子供達が帰ってから始めます。

保育園で残って仕事をする場合もありますが、終わらない分は自宅に持ち帰ってしています。
また、保育園の行事の打ち合わせや子供や保育についての会議などがあると、19:00頃になってしまうことも多いです。

福利厚生はしっかりしていてきちんと有給を取ることもできます。保育をしている間は、色々なことが起こるので気が抜けません。
子供達と過ごすことはとても楽しいですが、イライラしたり悲しくなることもあります。また女性ばかりの職場なのでストレスがたまることも多いです。

保育士の資格を持っていると児童養護施設や障害者施設、病院などでも求人がある。

保育士は、周りからの評判が良い職業だと感じます。
保育士は国家資格であり、保育士の資格を持っていると保育園だけではなく、児童養護施設や障害者施設、病院などでも求人があることがあります。

保育士になった時は、親も喜び応援してくれました。また、特に男性からの評価が高かったです。
出会った男性に保育士であることを話すと、見る目が変わったり、優しい人だと思われてモテました。

やはり、男性から保育士の女性が人気があるというのは本当だなと改めて感じました。
私も、保育士であるということに誇りを持つようになりましたし、頑張って資格を取り保育士になって本当に良かったと思うようになりました。

ただ、未だに保育士=子供と遊ぶ、楽しい、という印象を持っている人もいるように思います。
確かに楽しいことはたくさんあり、保育士でなければ経験できないような嬉しいことや感動する出来事もあります。
それ以上に、辛く大変なことも多いです。

仕事内容や勤務時間と給料が釣り合っていないと感じる。勤務時間外の業務が多すぎる。

辛いのは、仕事内容や勤務時間と給料が釣り合っていないと感じる時です。
保育士の仕事は子供達と一緒に過ごす間だけではありません。

子供達との時間以外にやることがとにかく多いです。
書類が山のようにあり、保護者宛のお便りを書いたり、行事の計画などは全て、勤務時間外にしています。

遊びや工作の準備、その月に歌う歌のピアノ伴奏の練習、発表会の衣装作りや振り付けを考える、など書ききれないくらいの仕事量があります。
子供は日々成長していくので、その都度保育も変えていく必要があります。

保育について自分自身の勉強がとても大切です。
やるべきことが多すぎて、本当にやりたいことにたどり着かない時は、心身共に疲れ切ってしまいます。

そんな時は、保育士をやめたら楽になるんだろうかとか、別の職業の方が向いているのではないかと思うこともあります。
同じ給料をもらうなら、もっと時間に余裕ある仕事に就きたいと思うことも多いです。

時間に追われバタバタと一日が過ぎていく。人間関係が大変。女性特有の嫌な面を見る。

保育士は、毎日子供達と楽しく遊んだり一緒におやつや給食を食べお世話をする、楽しい職業だと思っていました。
自分が保育園に通っていた時は、保育士さん達はいつも笑顔で楽しそうにしていたからです。
保育園はいつもほんわかした雰囲気の印象でした。

しかし、実際に保育士として働いてみると、ほんわかとは全く違いました。
沢山の子供達がいて、それぞれの世話をしたり声をかけたりしていると、時間に追われバタバタと一日が過ぎていきます。

自分自身のことに構っている時間はなく、午前中一度もトイレに行けずに、子供達がお昼寝してからやっとトイレに行けたなんてこともありました。

また、人間関係がとても大変です。保育士さん達は優しそうでみんな仲良しに見えましたが、そうではない所もありました。
陰でコソコソと、その場にいない人の悪口を言い合ったりする場面もたくさん見ました。女性特有の嫌な面を見たと思いました。

保育士は理想と現実のギャップが大きい職業。

保育士は、本当に大変なことも多い職業だと思います。
大抵は、子供が好き、小さい子供の面倒を見ることが得意、保育園は楽しそう、などの動機が多いと思います。

ただ、憧れだけで保育士になってしまうと、大変な現実を見ることになります。
どんな職業でもそうですが、保育士は特に理想と現実のギャップが大きい職業です。

また、人間関係でストレスを感じやすい人は、なかなか大変だと思います。
ただ、仕事をしながら自分自身鍛えられていき、身も心も少しずつタフになっていくでしょう。

また、保育士になって辛いことがあっても、ほんの少しの出来事で帳消しになります。
それが、子供の笑顔だったり、子供の成長を目の当たりにした時です。
どんなに大変な毎日でも、そんな小さな幸せで報われる、保育士はそんな素敵な職業でもあります。