知的財産技術職のの年収、仕事内容、福利厚生、残業は?勤続年数3年の現役知的財産社員に体験談を聞いてみた

ペンネーム:ぺぺろんちーの
年齢:26歳
学歴:大卒
性別:女
勤続年数:3年
年収:500万

知的財産の権利化に必要な書類作成会社で技術職。福利厚生は産休制度、会員制ホテルの使用権。残業はなし。

現在の職業は技術職になります。
各会社の知的財産の権利化を図るべく、特許や意匠商標の申請に必要な書類の作成を行う会社です。
主に出願に必要な明細書と呼ばれる発明内容を記した書類の作成を行っています。きっかけは前職で研究職を行っていたので、その経験が生かせないかと考えたからです。

弊社はフレックス制度を導入しており、コアタイムが10時~15時となっています。
それの時間内に勤務していれば、出退社時間は各々の自由となっております。休日は土日祝です。
人によっては休日出勤をし、業務を行っている人もいますが、そういった場合は他の日に振り替え休日を取得する人が大半となっています。

残業については、1日2時間程度は行っています。

繁忙期は3時間~4時間程度行うこともしばしばありますが、閑散期は当日期限のものが終了次第、退社しています。
また、毎週水曜日は所内全体でノー残業デーを設けており、その日にどうしても残業が発生するときは、他の曜日に残業なしで退社する、という取り組みを行っています。

福利厚生については、会員制ホテルを使用できる、産休育級制度が整っていることが挙げられると思います。
個人的に、業務自体が多いので残業が多くなっていますが、社内の環境や福利厚生や待遇等を勘案すると、この会社に勤めて良かったなと思い、安心して業務に励めます。

特許を出願する際に必要な書類、明細書を作成する業務。

わたくしの業務は、特許を出願する際に必要な書類、明細書やその他上申書や審査請求書を作成しておりますが、それまでに見たことのない発明を目にしたりすると、新しい発見があって非常に楽しいです。
他部署の人と話をしていたりすると、分野の違う発明の話も聞けるので非常に興味深いです。

特許庁の方から、出願後にこの特許は許可できないと拒絶されることが非常に多い中で、意見書等を提出し、反論をし、数年かけてやっと特許申請が降りると嬉しくなります。
自身でも必死に抜け道を模索して明細書等を作成しているので、その苦労が報われたと思うと嬉しいです。
また、1回の出願で特許が1発で取れると、自分の明細書が評価されているようで非常にテンションがあがります。

これは10本明細書を作成して1本あるかないか程度しか起こらないので、とても嬉しく思っています。

特許が取れると非常に達成感を感じる。数年越しに取得するケースもある。

上記にも記載しましたが、数年かけて苦労の末に特許が取れると非常に達成感を感じます。
数年粘っても、お客様の方が諦めてしまえばそれ以上こちらの方で何かをすることはできないので、数年越しの特許取得は達成感がものすごく感じられる出来事です。

また、明細書を書いていて、お客様に確認をしてもらい、良い評価を得られたり、貴女でないと案件をあげない、といったことを言われるとやりがいを感じることができます。
明細書を作成していても、所内ではあまり褒められることはないので、お客様より高評価を頂けるとモチベーションが非常に高まります。
その度に、これからもこの仕事を続けていこう、と嬉しくなります。

辛いことのほうが多いですが、お客様より高評価を頂けることが励みになっていると思っています。

同じ職業には就かず他の業種を受けてみる。

就かないと思います。給料や待遇は文句ないですが、毎日少なくない残業を行い、日々期限に追われ、神経をすり減らしているので割りと辛いと思うことが多いからです。
もしもう一度就職体験をするのであれば、他の業種を受けてみると思います。
現状で特別興味のある職業があるわけではないので、まずは調べるところから始まるでしょうが、その上で一度別の職業に勤めてみて、自分に合うか合わないかの判断をしたいと思っています。

実際に体験した上で自分に合うと判断したのであれば、それでいいでしょう。
しかし、合わないなと思っ たら、この職業に戻ってくるかもしれません。
実際に今の職業は楽しいですし、自分に合っていないとは思わないためです。

肉体労働の友人は腰を壊したりケガをしている。自分には到底できない仕事。

大変な仕事だな、と思っています。
毎日へとへとになっている友人を知っていますが、自分には到底できない仕事だなと思います。
まず体力がないのと、怪我などが怖いという理由があります。

肉体労働の友人は腰を壊したり怪我をしています。現職ですと、肉体労働はないので怪我の心配はありません。
頭は非常に疲れますが、身体の疲労の蓄積からくる体調不良なども起こる確率は非常に低いと思います。

また、友人に聞いたことがありますが、怪我をし、出社ができなくなるとそこで収入が止まってしまうという話を聞きました。
それは非常に困ることですし、そんなリスクを自分は犯せません。なので正直、大変な仕事だなと思うと同時に、リスクを背負ってもその仕事をこなす方たちはすごいなと尊敬もしています。

知的財産は頭が非常に疲れるがやりがいもあって楽しい仕事。

常に頭を使う仕事なので頭は非常に疲れますが、それでも楽しいこともやりがいも十分にある仕事です。
何かしらの専門知識がないと難しいというのが現状ですが、何の経験もなしに入社した人もいるので、知的財産に興味があるならチャレンジしてみてほしいと思います。慣れれば割と簡単に仕事ができるものです。