社会福祉士の年収、仕事時間、福利厚生、残業は?勤続年数7年の現役男性社会福祉士に体験談を聞いてみた

ペンネーム:もみち
年齢:36
学歴:大学→専門学校
性別:男
勤続年数:7年
年収420万

職業は社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)。休日は希望制で残業が月20時間ほど。福利厚生は社会保険、厚生年金、有給休暇、特別休暇、住宅手当など。

職業:社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)
業務内容
病院にてメディカルソーシャルワーカーとして勤務しています。簡単に言えば病院の相談員です。入院してきた患者さんや、そのご家族から様々な相談を受け、解決のための支援をしています。気持ちに寄り添い感情面のフォローはもちろん、介護保険制度や身体障害者・精神保健福祉手帳、障害年金、労働災害給付制度、生活保護など様々な制度を活用しながら、患者さんが退院後も自分らしい安心した生活を送れるよう支援していきます。
休日は年間115日、基本的には土日も出勤をすることがあります。休日は希望制です。
勤務時間は8:30~17:30ですが、残業が月に20時間ほどあります。
福利厚生は社会保険、厚生年金、有給休暇、特別休暇、住宅手当等です。
仕事をしているときは患者さんを不安にさせないように、自分を常に落ち着いた気持ちでいられるよう務めています。

肯定的な意見が多く、周囲が病院勤務についてどういったイメージを抱いているか理解した。

社会福祉士になったと周囲に言ったときは、「すごいんだね、国家資格でしょ。」「病院で働いてるなんてすごいね。」「安定してるね。」「何かあったらよろしくね。」と肯定的な意見が多く、周囲が病院勤務についてどういったイメージを抱いているかが非常にわかりやすかったですが、勉強をしてとった資格なので悪い気はしませんでした。

患者が亡くなることが一番辛い。ご家族と連絡が取れなくなることも多々ある。

この仕事で一番つらいことは患者さんが亡くなることです。
人間の力ではどうにもならないことも多々ありますが、やはり気持ち的に応えます。

特に前日までそんな様子がなかった人が、次の日にはいなくなっていたり、目の前で息を引き取る瞬間は悲しすぎて慣れることができません。

我慢できない時やしんどい瞬間としては、こちらとしては患者さんやご家族を支援していきたいと考えていても、本人や家族が否定的・非協力的だったり、治療がいらなくなっても家に帰ってきてもらっては困るから、ずっと病院にいさせてもらえればいいんだよと、治療をするための医療機関として考えていない人の退院をすすめていく時です。
すぐ感情的になったり、まったく連絡が取れなくなったりと困ることが多いです。

押しつけや連絡拒否など自分では考えられない行動をする人がいて悲しくなった

仕事に就く前は、人のために働ける仕事で、人にも感謝されながら充実した業務を遅れると考えていましたが、つらいことや我慢できない点にも記載したように、本人が全く話を聞いてくれない、理解をしようとしてくれない。
またはご家族が非協力的、連絡が取れなくなる、本人を引き取る気がないなどモラルが欠如している人が非常に多く、連絡を取って説得する仕事が多いのが非常に残念です。
もちろん協力的でこちらが頭が下がるほど頑張ってくれる本人やご家族もいらっしゃいますが、そうでない方が多数いるのが仕事に就く前は全く想像していませんでした。
今までの自分の考えではそういった押しつけや連絡拒否などはまさかありえなかったので、そういう人たちが世の中にはいるんだと悲しくなりました。

高齢化社会になるにつれ社会福祉士の需要は高まっていく。

社会福祉士は国家資格であり、病院だけでなく市町村の機関や高齢者施設にも勤務することができます。
今後は確実な高齢化社会になるため、社会福祉士の需要はますます高まっていきます。
病院や施設にくるという時点で、みなさん体の状態であったり環境面での問題が何かしらはもっています。
それをこちらが解決するのではなく、「一緒に考えてその人や家族の力で問題を解決するための支援をしていく。」ことが社会福祉士の仕事です。
もちろん人と人とのコミュニケーションが中心であり、人の弱みや嫌な部分を見ていく必要があるので、相手もこちらも信頼を築き上げる必要があります。
しかし、社会福祉士には、理解してくれる仲間や地域の人々の協力が必ずあります。その人たちと力を合わせて頑張れれば、きっと人も自分も幸せにできるでしょう。