宅配業者のドライバーの年収、仕事内容、福利厚生、残業は?勤続年数5年半の現役男性ドライバーに体験談を聞いてみた

ペンネーム:なかの
年齢:45歳
学歴:大卒
性別:男性
勤続年数:5年
年収:300万円

宅配業者のトラック運転手。休日は隔週の土曜日、日曜日。福利厚生は有給がある。残業代は支給されない。

大手の宅配業者のトラック運転手をしています。
休日は隔週の土曜日、日曜日なのですが、お盆のお中元時期。
そして年末の繫忙期では1か月くらい全く休みをとることは不可能です。

勤務時間と残業時間については通常朝7時から始まって夜9時までです。
定時の感覚がないため残業時間についてもいったいどこから残業なのか全くわかりません。

繁忙期だけ割り増し手当のようなものが支払われますが、通常はまったく残業代のようなものの支給はありません。
以前ヤマト運輸で残業未払いの件で大きな問題になりましたが、何故、うちの会社にも調査がはいらないのかと不思議です。
福利厚生は有給はありますが、病気以外で使ったことはありません。旅行など言い出せない雰囲気ですね。

とにかく勤務時間が長いことが不満。ドライバーは腰や背中、そして精神的にも負担が大きい。

とにかく勤務時間が長いこと。ずっと動き回ってるわけではないから、勤務としてみなさず休憩も入ってるだろうという管理職の言葉もありました。
しかし拘束されている以上、他のことは何もできないので明らかに勤務時間ですよね。

特にドライバーで一日中車を運転しているので、夜になると視力も落ちて疲れから集中力がなくなることは多々あります。
年に何度も同僚が事故を起こしていますが、大きな事故はないため、社会的な問題になることもありません。

ちょっと、悪い言い方ですが、どこかで大事故が起きてこの業界に対して国や団体からチェックが入らないものかといつも思っています。
ドライバーは腰や背中に負担がかかるって言われますが一番負担になるのは精神的なものです。

宅配業界は労働時間が長いので、時間に縛られない仕事がしたい。

勤務時間が長いので、もっと時間に縛られずに仕事ができると思っていました。
しかし顧客の時間指定というものが細かくそして厳しくなってきており、長い勤務時間のほとんどが時間に追われる毎日です。

特に繫忙期になると、一分たりとも気を抜けない状態。
ニュースでトラックドライバーの事故をみると、こんなの当然の結果だと思ってしまいます。
まずは、自分が絶対に事故を起こさないことそれだけを考えていますが、もう疲れました。

宅配業界の時間制限は度を超えている。

業種や業界などは特に考えていませんが、もっと時間に縛られない仕事をしたいです。
どんな仕事も締め切りとか期限というものがありますが、宅配業界の期限というものは、もう度を越えていると思います。
できもしない仕事を取ってくる営業に本当に腹が立ちます。仕事が入ればんとかんるだろうっていう場当たり的な考えしか持っていません。

忙しくないときなら、顧客と会話したりもっと密接な関係も作れると思うし、顧客からも感謝されると思いますが、時間に追われているときはそんな気持ちもありません。
もう顧客が機械とかロボットのように見えます。

もっと、人から感謝されるというか、人の喜びが見える仕事につくのが理想です。できればこの業界がそう変わってくれるのが一番の希望ではあります。

給料は二の次。社会の一員として自分が役に立っていると思える気持ちで仕事をしたい。

上記に述べたように、お客さんの喜んだ顔がダイレクトに伝わる仕事。以前は接客業で小売店の店長をやっていましたが、それは理想に近かったです。
ただ業界が尻すぼみでその会社は倒産してしまいましたが・・・

自分の仕事が何かの役に立っているということが自分でも実感できる仕事がしたいです。
お金のために働くというのはわかりますが、仕事というのは私にとってそれだけではないと思います。

やはり、社会の一員として自分が人の役に立っているそんな気持ちで毎日を過ごしたいと思います。
給料や待遇については私にとっては二の次です。

人手不足の現在、そんな仕事が残っていれば転職したいなあって思いながら毎日時間に追われる機械のように働いています。