プロジェクトマネージャーの年収、仕事内容、福利厚生、残業は?勤続年数1年の現役女性プロジェクトマネージャーに体験談を聞いてみた

ペンネーム:いもぞう
年齢:46歳
学歴:短大卒
性別:女性
勤続年数:1年
年収:600万
勤務地:中国

プロジェクトマネージャーとして窓口や交渉、進捗管理業務。福利厚生としては、住宅費全額支給、年三回分の往復チケット、食事と車の支給。

プロジェクトマネージャーとして、海外メーカーとの窓口や交渉、既存プロジェクトの進捗管理をしています。
サプライヤーはほとんどアメリカのため、中国語ができなくても大丈夫で、社内・社外ともに英語で会話しています。

アシスタントが流ちょうな英語を話すので問題ないです。
休日は基本、中国の土日祝日になります。

それとは別に1週間の有給休暇があり、来客やイベントがあるときを避けてとればいつでも取得かのうです。

勤務時間は8-17時です。
ただし、最近、近くの都市まで引っ越したことにより、車通勤をはじめて、ラッシュを避けるために7時半ー16時半のフレックスにしています。
また、年に数回の海外出張があります。福利厚生としては、住宅費全額支給、年三回分の往復チケット、食事と車の支給があります。

勤務地が中国であることに周囲がビックリしていた。

周りの人は、私の仕事内容(業務内容)よりも、勤務地が中国であることにびっくりしていました。
英語はできても、中国語ができないことを知っていましたので。

また、前にいた会社では、中国は車運転禁止(ドライバー付)というのがきまりだったことや、大気汚染のことを心配して、考えなおしたらという人もいました。
たしかに、私自身も、仕事の内容はいいとしても、勤務地については考えるところがありましたが、一生いるわけでもないからいいかなと思い、自分で納得していました。

さらに、中国語をマスターできれば、今後の自分のステップアップにもなるとも思いました。

国民性の違いから落としどころを探すのが大変。

仕事をしていて難しさを感じるときは、「人としての常識や価値観」がローカルスタッフに理解してもらえない時です。

国民性から、勝ち気で、我先に、という人が多く、お客様へのメールでの回答などをみていても、「どっちがお客様ですか?」というような表現を使ったり、取り方次第では、けんかをうっているような感じにも受け取られるような内容を書いてしまったりします。
「普通は~」とか、「日本人は~」みたいな表現を使うと差別感があり、嫌な感じがするので、できるだけそれのフレーズを使わず、いろんな例を挙げて説明しますが、根本的に理解してもらえないこともあります。

考え方の違いもあり、お互いの落としどころを探すのは大変です。
あとは、声が大きすぎること。普通に話しているとはいいますが、私には喧嘩しているかのように思えて、確認することもしょっちゅうです。

業務分担で仕事をしてるので営業窓口がメイン。日本の本社から降りてきた仕事をこなしていく。

プロジェクトマネージャーといえば、言葉のごとく、プロジェクトの推進・進捗管理をしていく仕事。
社内ではいくつかの部署と協力しながら、ひとつのプロジェクトを完成させていくのですが、実際は、言葉の問題もあるのですが、社内での業務分担という点から、ここの会社では、「営業窓口」という感じで対外と会話、交渉していくのがメインです。

だからといって、営業をするわけでもなく、あくまでも日本の本社から降りてきた仕事をこなしていくという感じです。
このやり方だといつでも断片的にしか把握できないため、個別の進捗確認表と懸案事項リストで管理するようにしています。

ムダでもありますが、そんなに忙しくないためいいのですが、チームとして仕事ができないのは残念です。

プロジェクトマネージャーはIT業界が多いが、他業界もある。

プロジェクトマネージャーはIT業界が多いのですが、他業界でもあります。
各イベント(マイルストーン)に沿って、それぞれの部品の開発状況を把握して、量産まで持ち込むための承認業務をサポートしていくので、しっかりと日程が頭にはいっていないといけないです。

また、客先の要望に合わせて、社内を調整していくには、社外で必要とする以上の根回しとネゴ力が必要になります。
二つの顔をもって業務を遂行しないといけないこともしばしばあります。

社内の実力を把握して、お客様の要望に少しでも近づけるように協議していく一方で、社内の実力アップに向けて、難しいことにもトライしてもらえるように、促していくことが必要です。
窓口だからと言って上からものをいうのではなく、下から「お願いです。助けてください。」という感じで話し合いをしていけばうまくいくことも多いと思います。