司書の年収、仕事時間、福利厚生、残業は?勤続年数5年の現役女性司書に体験談を聞いてみた

ペンネーム:まお
年齢:30歳
学歴:大卒
性別:女性
勤続年数:5年
年収:500万

企業内の資料室で司書として勤務。来客応対・電話応対、図書の貸出・返却、レファレンス、ILL、などの業務

私は企業内の資料室で司書として働いています。
簡単に言えば、企業に設置された図書室のようなものです。
ですから業務内容は、司書業務となります。

図書の貸出・返却、レファレンス、ILL、などが司書業務です。
それ以外には一般的なパソコンを使用した事務作業も行います。
来客応対・電話応対などもします。
勤務は週5日で、土曜勤務の場合は他の曜日に休みが取れます。
私はずっと司書の仕事に携わりたかったので、その夢が叶い、毎日生き生きと働いています。
取り扱うのが図書なので、司書としての知識がすごく役立ちます。
私の部署に女性は私一人なので、話し相手がおらず寂しく感じる時もありますが、その分煩わしい人間関係も一切ないので、そこは助かっています。

司書に転職して良かった。両親もすごく喜んでくれた。

司書になる前は通関関係の仕事をしていました。
ものすごく激務で、帰宅が深夜になることもたくさんありました。

そのことで心身は弱り、体調を崩す日も増えました。
両親には大変心配をかけたので、そのことは今でも申し訳ないと思っています。

しかし、転職を決めてトントン拍子に司書の仕事が決まると、両親はすごく喜んでくれました。
休みもしっかりとれますし、残業もほぼありません。
何より好きなことを仕事にできるので、本当に良かったねと言ってもらえました。
そんな両親を見て、転職をして良かったと心から思えました。
友人にも司書として働いていることを伝えると、すごく似合ってる!と喜んでくれました。
周りを安心させられてこちらもホッとしました。

重たい資料や図書なども一人で運ぶのが大変。体力的にしんどいことが多々ある。

仕事で辛いことはほぼありません。
しんどい瞬間はやはり女性特有ので体調不良がある時でしょうか。
お腹が痛かったりしても言える人がいません。
そんな時は、他に女性が働いていたら分かり合えるのに・・・と思います。

また、司書の仕事は体力勝負な所もありますので、重たい資料や図書なども一人で運ばなければなりません。
そんな時は心の中でしんどい!と叫んだりしています。

でも体力的にしんどいことは多々ありますが、精神的にしんどいことはありません。

優雅に座って仕事をしているイメージだったが、実際はガテン系の仕事だった

司書のイメージは、優雅に座って仕事をしているという感じでした。
でも実際はかなりのドタバタ劇で、笑えるくらいガテン系なのだと知りました。

公共図書館はどうかはわかりませんが、少なくとも私の働く図書室は優雅のカケラもありません。
実際に働いてみなければわからないものだなと実感しました。

ただ、私は体を動かすことが好きなので、優雅に座ってパソコンを触っているよりもテキパキ動き回っている方が自分に合っています。
時間が経つのも早く、毎日があっという間に過ぎていきます。
体を動かすことでモヤモヤした気持ちもすぐに飛んでいくし、気持ちの切り替えがしやすいです。
仕事とは関係ないですが、いいダイエットにもなっているなと感じます。

企業資料室の求人は稀。司書は公共図書館や学校図書館、専門図書館など様々な場所で活躍できる

企業資料室の求人はかなり稀です。
離職率も低いと思いますし、雇用形態をパートやアルバイトにしている企業も多いのではないでしょうか。

それでもたまにチラホラ募集しているのを目にします。
それを見逃さないようにいつもチェックしておくことが大切です。
また、司書には資格が必要です。

文学系の大学、若しくは短大に司書を取得するための講義があると思うので、必要な教科を選択してください。
今では社会人の方も取得できる短期の司書講座があると思いますので、社会人の方は色々調べて情報を集めると良いと思います。

司書は公共図書館や学校図書館、専門図書館など様々な場所で活躍できます。
本が好きな方はもちろん、利用者とのコミュニケーションもしっかりとれることが大切です。